悪夢が蘇る!海外ホラー映画ランキングTOP20

【戦慄の70年代】悪夢が蘇る!海外ホラー映画ランキングTOP20 – あなたは正視できますか?

1970年代は、ホラー映画の歴史において重要な転換期でした。社会の不安やカウンターカルチャーの波を受け、それまでの古典的な恐怖描写から、より生々しく、心理的な恐怖を描く作品が数多く登場しました。本記事では、そんな1970年代の海外ホラー映画の中から、今なお色褪せない傑作・人気作をランキング形式でTOP20ご紹介します。各作品の概要、あらすじ、そして映画史における評価を詳しく解説。ホラー映画ファンはもちろん、少しでも興味のある方は、この禁断の扉を開けてみませんか?

第1位:エクソシスト (The Exorcist) (1973)

  • 概要: 少女に取り憑いた悪魔と、2人の神父による壮絶なエクソシズムを描いたオカルトホラーの金字塔。
  • あらすじ: ワシントンD.C.に住む12歳の少女リーガン・マクニールは、奇妙な言動を繰り返すようになる。母親のクリスは様々な医者に診てもらうも原因は不明。藁にもすがる思いでカトリック教会のカラス神父に助けを求める。リーガンが悪魔に取り憑かれていると確信したカラス神父は、経験豊富なメリン神父と共にエクソシズムを執り行うが、悪魔の強大な力に苦戦を強いられる。
  • 評価: ホラー映画の概念を覆した作品として、公開当時から賛否両論を巻き起こし、社会現象にまで発展。その衝撃的な映像と、悪魔の存在に対する根源的な恐怖を描いたことで、後世のホラー映画に多大な影響を与えた。5/5点

第2位:悪魔のいけにえ (The Texas Chain Saw Massacre) (1974)

  • 概要: テキサスの人里離れた場所に住む殺人一家と、偶然迷い込んだ若者たちの恐怖を描いたスプラッターホラーの原点。
  • あらすじ: 5人の若者たちが、墓荒らしの噂を聞きつけた故郷のテキサスへと向かう。しかし、ガソリンが底をつき立ち往生した彼らは、近くの一軒家で恐ろしい殺人鬼レザーフェイスと遭遇する。チェーンソーを振り回し、人間を家畜のように扱う一家から、彼らは必死に逃れようとするが…。
  • 評価: 低予算ながら、その生々しい描写と容赦のない暴力描写で観客に強烈なトラウマを与えた。ドキュメンタリータッチの映像も恐怖を増幅させ、後のスプラッター映画に大きな影響を与えた。4.8/5点

第3位:サスペリア (Suspiria) (1977)

  • 概要: ドイツのバレエ学校を舞台に、繰り広げられる奇怪な殺人事件と、学校に隠された秘密を描いたゴシックホラーの傑作。
  • あらすじ: アメリカから名門バレエ学校に留学したスージーは、到着した夜、校内で起こった殺人事件を目撃する。その後も続く不可解な事件、そして教師たちの異様な振る舞いに、スージーは学校に隠された恐ろしい秘密があることに気づき始める。
  • 評価: ダリオ・アルジェント監督の鮮烈な色彩感覚と、プログレッシブ・ロックバンド、ゴブリンによる印象的な音楽が融合し、他に類を見ない独特な恐怖世界を構築。映像美と残酷描写のコントラストが観る者を魅了する。4.7/5点

第4位:エイリアン (Alien) (1979)

  • 概要: 宇宙貨物船ノストロモ号の乗組員たちが、謎の惑星で遭遇した地球外生命体エイリアンの恐怖を描いたSFホラーの傑作。
  • あらすじ: 地球への帰路につく宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の信号を受信し、ある惑星に着陸する。そこで乗組員たちは、異様な卵を発見。好奇心から卵に近づいた乗組員に、寄生生命体が襲いかかる。船内に侵入したエイリアンは、次々と乗組員を襲い始め、彼らは絶望的な戦いを強いられる。
  • 評価: リドリー・スコット監督のスタイリッシュな映像と、H.R.ギーガーによる不気味なエイリアンのデザインが融合し、SFホラーというジャンルを確立。密室空間での緊張感と、未知の恐怖に対する人間の脆弱さを描いた。4.6/5点

第5位:オーメン (The Omen) (1976)

  • 概要: アメリカの外交官ロバート・ソーンが、生まれたばかりの息子が実は悪魔の子だと知るオカルトスリラー。
  • あらすじ: ローマで生まれた息子を亡くした外交官ロバート・ソーンは、神父から生まれたばかりの孤児を自分の息子として育てることを提案される。数年後、息子のダミアンは成長するにつれて周囲で奇妙な出来事が頻発するようになる。やがてロバートは、ダミアンが反キリストの化身であることを知る。
  • 評価: 悪魔の子というテーマを扱いながらも、サスペンスフルな展開と重厚な演出で観客を魅了。グレゴリー・ペックの重厚な演技も光る。4.5/5点

第6位:キャリー (Carrie) (1976)

  • 概要: S・キングの同名小説を映画化。内気な少女キャリーが、苛め抜かれてきた同級生たちに超能力で復讐するホラー。
  • あらすじ: 高校生のキャリーは、厳格な母親と二人暮らし。学校では同級生から陰湿ないじめを受けている。ある日、キャリーは自分が念動力を持っていることに気づく。プロムの夜、キャリーは同級生たちから残酷な仕打ちを受け、ついに抑え込んできた怒りを爆発させる。
  • 評価: いじめという社会問題を背景に、少女の悲しみと怒りを超能力という形で描き出し、観客に強烈な印象を与えた。シシー・スペイセクの鬼気迫る演技も高く評価された。4.4/5点

第7位:ハウリング (The Howling) (1981) ※公開は80年代初頭だが製作は70年代

  • 概要: 狼人間伝説を現代的にアレンジしたアニマルホラー。
  • あらすじ: テレビキャスターのカレンは、ストーカー事件の後遺症に苦しんでいた。セラピストの勧めで、人里離れた療養施設「コロニー」を訪れるが、そこは狼人間の集落だった。
  • 評価: 特殊メイクのロブ・ボッティンによるリアルな狼人間の描写が話題を呼んだ。スタイリッシュな映像とサスペンスフルな展開で、新たな狼男映画の可能性を示唆した。4.3/5点

第8位:ゾンビ (Dawn of the Dead) (1978)

  • 概要: ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ映画第二弾。ショッピングモールを舞台に、人間とゾンビの壮絶な戦いを描く。
  • あらすじ: 人間を襲い、生ける屍に変える謎の疫病が蔓延。ヘリコプターで逃れた生存者たちは、巨大なショッピングモールに立て籠る。物資に恵まれた一時的な安息を得るも、次第にゾンビの大群が押し寄せてくる。
  • 評価: 前作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で確立されたゾンビという概念をさらに発展させ、社会風刺の要素も盛り込んだ。ゴア描写もパワーアップし、後のゾンビ映画に多大な影響を与えた。4.2/5点

第9位:ラストハウス・オン・ザ・レフト (The Last House on the Left) (1972)

  • 概要: ウェス・クレイヴン監督のデビュー作。残忍な犯罪者グループに暴行された少女とその両親が、復讐に燃えるバイオレンスホラー。
  • あらすじ: 17歳のマリアンは、友人のフィリスとコンサートに出かける途中、脱獄した凶悪犯のクルーガーとその仲間たちに拉致され、暴行を受ける。逃げ延びたマリアンは、偶然にもクルーガーたちが自分の家の近くに潜伏していることを知る。
  • 評価: その過激な暴力描写と、被害者家族による容赦ない復讐劇は、公開当時大きな議論を呼んだ。低予算ながら、観る者に強烈な印象を与える作品。4.1/5点

第10位:ピラニア (Piranha) (1978)

  • 概要: スティーブン・スピルバーグの『ジョーズ』の成功を受けて製作されたアニマルパニックホラー。
  • あらすじ: 行方不明になった若者たちを探すため、人里離れた湖を訪れたマギーとポール。そこで彼らは、軍が秘密裏に開発していた人食いピラニアが湖に放たれていることを知る。
  • 評価: B級映画ながら、ピラニアの大群が人間を襲うショッキングな描写と、ジョー・ダンテ監督のユーモアセンスが光る作品。4.0/5点

第11位:マーティン/呪われた血族 (Martin) (1977)

  • 概要: ジョージ・A・ロメロ監督による異色ホラー。自身を吸血鬼だと信じる青年マーティンの孤独と狂気を描く。
  • あらすじ: 若者マーティンは、自分は84歳の吸血鬼だと信じている。彼は催眠術で女性を眠らせ、カミソリで手首を切って血を吸う。叔父のタチオはマーティンを本物の吸血鬼だと信じ、ニンニクや十字架で彼を追い詰める。
  • 評価: 従来の吸血鬼のイメージを覆し、人間の心理的な闇を描いた異色作。ゴア描写はあるものの、マーティンの孤独や葛藤に焦点を当てている。3.9/5点

第12位:パトリック (Patrick) (1978)

  • 概要: オーストラリア製作のサイコキラーホラー。昏睡状態の男が、テレキネシス能力で周囲の人々を操り、殺人を犯していく。
  • あらすじ: 母親を殺害した青年パトリックは、昏睡状態で病院のベッドに横たわっている。しかし、彼は意識がないはずなのに、テレキネシス能力を使って看護師のキャシーを苦しめ、周囲の人間を操り始める。
  • 評価: 眠ったままの殺人鬼という斬新な設定と、ジワジワと迫りくる恐怖演出が光る。3.8/5点

第13位:ザ・カー (The Car) (1977)

  • 概要: 正体不明の悪魔のような黒い車が、人々を次々と襲うカーホラー。
  • あらすじ: アメリカの小さな町で、誰も運転していないはずの黒い車が人々を轢き殺していく。保安官のウェイドは、その車が意思を持っていることに気づき、戦いを挑む。
  • 評価: スピルバーグの『激突!』を彷彿とさせるが、よりオカルト的な要素が強い。無機質な車が恐怖の対象となる異質な作品。3.7/5点

第14位:怒りの群れ (Rabid) (1977)

  • 概要: デヴィッド・クローネンバーグ監督による初期のホラー作品。バイク事故で重傷を負った女性が、実験的な手術を受けた後、人を襲う寄生生物を体内に宿してしまう。
  • あらすじ: ローズはバイク事故で瀕死の重傷を負うが、実験的な皮膚移植手術によって一命を取り留める。しかし、彼女の脇の下には人を刺して血液を吸う寄生生物が寄生しており、彼女に襲われた人々も狂暴化していく。
  • 評価: クローネンバーグ監督ならではの、生々しい肉体描写と社会への警鐘が込められた作品。3.6/5点

第15位:悪魔の沼 (Eaten Alive) (1976)

  • 概要: トビー・フーパー監督によるアニマルホラー。沼地のモーテルを舞台に、巨大なワニが人々を襲う。
  • あらすじ: 沼地の近くにある古びたモーテル。そこに宿泊する人々が、次々と姿を消していく。モーテルの管理人である狂気の男は、飼っている巨大なワニに失踪した人々を餌として与えていた。
  • 評価: 『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督による、湿地帯の不気味な雰囲気とワニの恐怖を描いた作品。3.5/5点

第16位:ジェニファー (Jennifer) (1978)

  • 概要: いじめられっ子の少女が、蛇を操る能力で復讐するアニマルホラー。
  • あらすじ: 高校に転校してきたジェニファーは、貧しい家庭の出身というだけで、金持ちの生徒たちから執拗ないじめを受ける。しかし、彼女には蛇を操る不思議な力があった。
  • 評価: 『キャリー』と同様にいじめをテーマにしているが、超能力ではなく蛇という具体的な武器で復讐する点が特徴。3.4/5点

第17位:ブラッド (Blood) (1974)

  • 概要: 寄生虫に体を蝕まれた男が、生き延びるために犬や人間を襲い、血を求めるようになるゴアホラー。
  • あらすじ: ある日、男は謎の寄生虫に感染してしまう。体は徐々に腐敗していき、生き延びるためには動物や人間の新鮮な血を吸わなければならない。
  • 評価: 低予算ながら、強烈なゴア描写と主人公の悲哀を描いたカルト作。3.3/5点

第18位:マンイーター (Day of the Animals) (1977)

  • 概要: オゾン層の破壊により凶暴化した動物たちが、人間を襲うアニマルパニックホラー。
  • あらすじ: オゾン層の破壊によって太陽光線が強くなり、動物たちが狂暴化。ハイキングに来ていた人々は、熊、犬、鳥など、あらゆる動物から襲われる。
  • 評価: 当時の環境問題を背景にしたメッセージ性のあるパニックホラー。3.2/5点

第19位:悪魔の棲む家 (The Amityville Horror) (1979)

  • 概要: 実話に基づいたとされるオカルトホラー。一家惨殺事件のあった家に引っ越してきた家族が、次々と怪奇現象に見舞われる。
  • あらすじ: ニューヨークのアミティビルにある大きな家に引っ越してきたラッツ一家。しかし、その家はかつて一家惨殺事件が起きた場所だった。引っ越し後から、家の中で奇妙な音や現象が起こり始め、一家は次第に精神的に追い詰められていく。
  • 評価: 実話に基づいているという触れ込みで話題を呼び、オカルトホラーブームを再燃させた作品。3.1/5点

第20位:ドクター・デス/悪魔の受胎 (Doctor Death: Seeker of Souls) (1973)

  • 概要: 魂を操る邪悪な魔術師ドクター・デスと、彼に立ち向かう人々の戦いを描いたオカルトホラー。
  • あらすじ: 不老不死の魂を求める魔術師ドクター・デスは、人々の魂を奪い、自分のコレクションにしていた。彼の野望を阻止するため、一人の男が立ち上がる。
  • 評価: カルト的な人気を誇るB級オカルトホラー。独特な世界観とチープな特殊効果が魅力。3.0/5点

まとめ

いかがでしたでしょうか?1970年代のホラー映画は、現代のホラー映画に繋がる多くの要素を持った、まさに恐怖の宝庫と言えるでしょう。今回ご紹介した作品以外にも、多くの魅力的なホラー映画がこの時代に生まれています。ぜひ、あなた自身の目で、70年代ホラーの奥深い闇を体験してみてください。