80年代海外ホラー映画ランキングTOP20

【VHSが生んだ悪夢】80年代海外ホラー映画ランキングTOP20 – あの頃、あなたは震えて眠った!

1980年代は、ホラー映画が新たな黄金期を迎えた decade でした。ビデオデッキの普及により、インディーズ作品や過激なゴア描写が家庭にまで浸透し、スラッシャー、モンスター、オカルトなど、多様なジャンルが百花繚乱のごとく咲き乱れました。本記事では、そんな1980年代の海外ホラー映画の中から、今もなお強烈なインパクトを残す伝説的な作品をランキング形式でTOP20ご紹介します。各作品の概要、あらすじ、そして時代を彩った評価を深掘り解説。懐かしの恐怖を再び味わいたい方も、80年代ホラーの洗礼を受けたい方も、きっと満足いただけるはずです!

第1位:エルム街の悪夢 (A Nightmare on Elm Street) (1984)

  • 概要: 夢の中に現れて人々を襲う殺人鬼フレディ・クルーガーの恐怖を描いた、スラッシャーホラーの金字塔。
  • あらすじ: ナンシーをはじめとする若者たちは、毎晩悪夢にうなされていた。夢の中で、鉤爪のついた手袋を持つ焼けただれた男フレディに襲われるのだ。やがて彼らは、夢の中の出来事が現実にも影響を及ぼすことに気づく。フレディの正体とは?そして、悪夢から逃れる方法はあるのか?
  • 評価: ウェス・クレイヴン監督の斬新なアイデアと、ロバート・イングランドが演じるフレディの強烈なキャラクターが観客を魅了。夢の中という設定を活かしたトリッキーな展開と、印象的な特殊効果は、後のホラー映画に多大な影響を与えた。5/5点

第2位:遊星からの物体X (The Thing) (1982)

  • 概要: ジョン・カーペンター監督によるSFホラーの傑作。南極の観測基地を舞台に、姿を変える宇宙生物の恐怖を描く。
  • あらすじ: 南極のアメリカ観測基地に、ノルウェーのヘリコプターが銃撃しながら不時着する。生き残った犬を保護するが、その犬は地球外生命体だった。それはあらゆる生物に擬態する能力を持ち、基地の隊員たちに次々と感染していく。誰が人間で、誰が物体Xなのか?疑心暗鬼が渦巻く中、壮絶なサバイバルが始まる。
  • 評価: 密室空間での極限状態と、ロブ・ボッティンによる革新的な特殊メイクが織りなす恐怖は圧巻。エンニオ・モリコーネによる陰鬱な音楽も作品の雰囲気を高めている。4.8/5点

第3位:死霊のはらわた (The Evil Dead) (1981)

  • 概要: サム・ライミ監督の出世作。森の小屋で悪霊に取り憑かれた死者たちが蘇り、若者たちを襲うゴアホラー。
  • あらすじ: アッシュとその友人たちは、休暇を利用して森の小屋を訪れる。そこで彼らは、死者の書とテープレコーダーを発見し、再生してしまう。すると、封印されていた悪霊が蘇り、次々と仲間たちに取り憑いていく。アッシュはチェーンソーを手に、悪霊との壮絶な戦いに身を投じる。
  • 評価: 低予算ながら、斬新なカメラワークと容赦ないゴア描写でカルト的な人気を獲得。後のホラー映画に大きな影響を与え、サム・ライミ監督と主演のブルース・キャンベルのキャリアを決定づけた。4.7/5点

第4位:13日の金曜日 (Friday the 13th) (1980)

  • 概要: クリスタル・レイクで次々と起こる殺人事件を描いた、スラッシャー映画の代表作の一つ。
  • あらすじ: かつて溺死した少年ジェイソンの復讐のため、キャンプ場の管理人たちが次々と殺されていく。犯人の正体は?そして、惨劇はなぜ繰り返されるのか?
  • 評価: そのシンプルなストーリーと、ジェイソンの不気味な存在感、そして残酷な殺害描写が観客を恐怖のどん底に突き落とした。多くの続編を生み出し、スラッシャー映画のフォーマットを確立した。4.6/5点

第5位:ポルターガイスト (Poltergeist) (1982)

  • 概要: スティーブン・スピルバーグが製作・脚本を務めたオカルトホラー。郊外の一軒家に住む家族が、ポルターガイスト現象に悩まされる。
  • あらすじ: フリーリング一家は、郊外の住宅地に引っ越してきた。しかし、娘のキャロル・アンがテレビに話しかけたり、家の中で物が勝手に動いたりする奇妙な現象が起こり始める。やがてポルターガイストは激化し、キャロル・アンは異次元へと連れ去られてしまう。
  • 評価: スピルバーグらしいエンターテイメント性と、Tobe Hooper監督の演出が融合し、家族愛を軸にしながらも恐怖を描き出した。印象的な特殊効果と、子供が恐怖に見舞われるという設定が観客の心を掴んだ。4.5/5点

第6位:ハウリング (The Howling) (1981)

  • 概要: ジョー・ダンテ監督による狼男映画。狼人間が集まる療養施設を舞台に、恐怖が繰り広げられる。
  • あらすじ: テレビキャスターのカレンは、ストーカー事件の後遺症で心身ともに疲弊していた。セラピストの勧めで、人里離れた療養施設「コロニー」を訪れるが、そこは狼人間の集落だった。
  • 評価: ロブ・ボッティンによる革新的な狼男の特殊メイクは必見。ユーモアを交えながらも、狼人間の恐怖をリアルに描き出した。4.4/5点

第7位:悪魔のいけにえ2 (The Texas Chainsaw Massacre 2) (1986)

  • 概要: トビー・フーパー監督による『悪魔のいけにえ』の続編。前作の狂気をさらにパワーアップさせたブラックコメディホラー。
  • あらすじ: 前作から13年後。レザーフェイスとその一家は、相変わらず人々を襲っていた。ラジオDJのストレッチは、殺人現場の音声を放送したことから、レザーフェイスに狙われることになる。
  • 評価: 前作の恐怖にブラックユーモアを加え、よりエンターテイメント性を高めた。レザーフェイスのキャラクターもよりコミカルになり、ホラーコメディという新たなジャンルを切り開いた。4.3/5点

第8位:ヘルレイザー (Hellraiser) (1987)

  • 概要: クライヴ・バーカー監督によるゴシックホラー。異次元の住人セノバイトたちがもたらす究極の苦痛を描く。
  • あらすじ: フランクは、快楽の極致を求めて謎の箱「ルマルシャンの箱」を開けてしまう。すると、異次元からセノバイトと呼ばれる恐ろしい存在が現れ、フランクを地獄へと引きずり込む。数年後、フランクの兄ラリーとその妻ジュリアがその家に引っ越してくるが…。
  • 評価: クライヴ・バーカーの独特な世界観と、セノバイトたちのグロテスクなビジュアルが強烈な印象を与える。SM的な要素を取り入れた耽美的な恐怖描写は、多くのファンを魅了した。4.2/5点

第9位:バタリアン (The Return of the Living Dead) (1985)

  • 概要: 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の脚本家ダン・オバノンが監督したゾンビコメディホラー。「脳みそ!」というセリフが有名。
  • あらすじ: 医療倉庫で働くフレディは、誤って保管されていた謎のガスを吸ってしまう。すると、死体が蘇り、生きた人間の脳みそを求めて襲い始める。
  • 評価: それまでのゾンビ映画の概念を覆す、コミカルでスピーディーな展開が魅力。ゾンビが「脳みそ!」と叫びながら追いかけてくるシーンは、ホラー映画史に残る名場面。4.1/5点

第10位:ニア・ダーク/月夜の出来事 (Near Dark) (1987)

  • 概要: キャスリン・ビグロー監督による異色のヴァンパイア映画。アメリカ南部の荒野を舞台に、ヴァンパイアの一団と人間の青年の逃避行を描く。
  • あらすじ: 若いカウボーイのケイレブは、美しい少女メイと出会い恋に落ちる。しかし、メイは夜しか行動できないヴァンパイアだった。ケイレブはメイの一団に加わり、血を求めて彷徨うことになる。
  • 評価: スタイリッシュな映像と、従来のヴァンパイア像を覆すアウトロー的な魅力が光る。ウェスタンとホラーの要素を融合させた異色作。4.0/5点

第11位:プロムナイト (Prom Night) (1980)

  • 概要: プロムを舞台にしたスラッシャー映画。過去の悲劇の復讐に燃える殺人鬼が、高校生たちを襲う。
  • あらすじ: 6年前、子供たちのいたずらで命を落とした少女の兄が、プロムの夜に復讐のために現れる。
  • 評価: ジェイミー・リー・カーティス主演のスラッシャー映画。ディスコ調の音楽が独特の雰囲気を醸し出す。3.9/5点

第12位:マニアック (Maniac) (1980)

  • 概要: ウィリアム・ラスティグ監督による猟奇的なスラッシャー映画。マネキンに異常な執着を持つ男が、女性を殺害していく。
  • あらすじ: フランクは、孤独と過去のトラウマから、マネキンに愛情を注いでいた。しかし、現実の女性に近づくことができず、衝動的に殺害してしまう。そして、被害者の服をマネキンに着せていく…。
  • 評価: その過激な暴力描写と、主人公の異常な心理描写が観る者に衝撃を与える。3.8/5点

第13位:バーニング (The Burning) (1981)

  • 概要: サマーキャンプを舞台にしたスラッシャー映画。過去の恨みを抱く管理人クロプシーが、若者たちを襲う。
  • あらすじ: かつて子供たちのいたずらで全身に火傷を負ったキャンプの管理人クロプシーが、数年後に復讐のために戻ってくる。
  • 評価: トム・サヴィーニによる特殊メイクが光るスラッシャー映画。ジェイソン・アレクサンダーの若き日の姿も見られる。3.7/5点

第14位:血のバレンタイン (My Bloody Valentine) (1981)

  • 概要: バレンタインデーの惨劇を描いたカナダのスラッシャー映画。炭鉱夫のハリー・ウォーデンが、恋人たちを血祭りに上げる。
  • あらすじ: かつて炭鉱事故で精神に異常をきたしたハリー・ウォーデンは、バレンタインデーのダンスパーティーで人々を殺害した。それ以来、バレンタインデーのパーティーは禁止されていたが、数年後、再びパーティーが開かれることになり…。
  • 評価: 炭鉱という閉鎖的な空間を舞台にした、残酷描写が特徴のスラッシャー映画。3.6/5点

第15位:悪魔の毒々モンスター (The Toxic Avenger) (1984)

  • 概要: トロマ・エンターテインメント製作の低予算カルトホラーコメディ。放射性廃棄物に落ちた気弱な男メルビンが、正義のヒーロー、毒々モンスターに変身する。
  • あらすじ: ヘルス&フィットネスクラブの雑用係メルビンは、いじめられっ子。ある日、放射性廃棄物の入ったドラム缶に落ちてしまい、醜い怪物に変身してしまう。しかし、その怪物は悪人たちを退治する正義の味方だった!
  • 評価: あまりのB級ぶりにカルト的な人気を誇る。過激なゴア描写と下品なユーモアが満載。3.5/5点

第16位:新・13日の金曜日 (Friday the 13th: A New Beginning) (1985)

  • 概要: 『13日の金曜日』シリーズ第5作。ジェイソンではない新たな殺人鬼が登場する。
  • あらすじ: トミー・ジャービスは、少年時代にジェイソンを倒したトラウマに苦しんでいた。精神療養施設に入院していた彼は、新たな殺人事件が発生したことを知り…。
  • 評価: ジェイソンが登場しないことで賛否両論を呼んだが、シリーズの新たな方向性を示唆した。3.4/5点

第17位:スペースバンパイア (Lifeforce) (1985)

  • 概要: トビー・フーパー監督によるSFホラー。宇宙から来た美しい吸血鬼が、ロンドンを恐怖に陥れる。
  • あらすじ: ハレー彗星の探査に行った宇宙飛行士たちは、宇宙船の中で奇妙な棺を発見する。その中には、美しい女性の姿をした宇宙生命体が眠っていた。地球に持ち帰られた彼女は、人々の生命エネルギーを吸い取り、ロンドンは吸血鬼パニックに陥る。
  • 評価: セクシーな吸血鬼と、壮大なスケールで描かれるパニック描写が融合した異色作。3.3/5点

第18位:ヒッチャー (The Hitcher) (1986)

  • 概要: ロードムービーの要素を取り入れたサスペンスホラー。ヒッチハイクに乗せた男が、サイコパスな殺人鬼だった。
  • あらすじ: ジムは、テキサスからカリフォルニアへ向かう途中、ジョン・ライダーというヒッチハイカーを乗せる。しかし、ジョンは凶悪な殺人鬼だった。ジムはジョンに追われながら、無実の罪を着せられてしまう。
  • 評価: ルトガー・ハウアー演じる冷酷な殺人鬼の存在感が際立つ。逃げ場のない状況で追い詰められる主人公の恐怖を描いた。3.2/5点

第19位:ザ・フライ (The Fly) (1986)

  • 概要: デヴィッド・クローネンバーグ監督によるSFホラーのリメイク。科学実験の失敗により、ハエ人間へと変貌していく科学者の悲劇を描く。
  • あらすじ: 天才科学者のセス・ブランドルは、物質転送装置の開発に成功する。実験台として自分自身を転送するが、その際、一匹のハエが装置に紛れ込んでいた。セスの体は徐々にハエと融合していき、恐ろしい姿へと変貌していく。
  • 評価: 特殊メイクのクリス・ウェイラスによる、主人公の変貌していく姿は圧巻。単なるモンスター映画ではなく、愛と破滅を描いた悲劇としても評価が高い。3.1/5点

第20位:ピン (Pin) (1988)

  • 概要: サンダンス映画祭で話題を呼んだカナダのサイコホラー。医者の父親から「ピノキオ」と呼ばれる人体模型を友達として育てるよう教えられた兄妹の歪んだ愛憎を描く。
  • あらすじ: レオンとアーシュラは、厳格な医者の父親から、人体模型の「ピン」を友達として育てるよう教えられる。成長するにつれて、彼らのピンに対する愛情は歪んだものへと変貌していく。
  • 評価: 人形に対する異常な執着と、兄妹の倒錯した関係性を描いた異質なサイコホラー。3.0/5点

まとめ

いかがでしたでしょうか?80年代のホラー映画は、現代のホラー映画にはない独特の魅力と、時代を象徴するようなエネルギーに満ち溢れています。今回ご紹介した作品は、ほんの一部に過ぎません。ぜひ、このランキングを参考に、あなたにとっての最高の80年代ホラー映画を探してみてください。そして、もしお気に入りの作品が見つかったら、当時のVHSの質感を思い出しながら、夜中にこっそり鑑賞してみてくださいね!