壊れたテレビを売りつけようとしたお客さん
あれは1月頃です。
大雪が降ってお店の前の雪かきをするので大忙し。
こんな時は出張買取に出かけたくないなーと思っていると電話が。
私「はい○○リサイクル店です」
お客さん「60インチの液晶テレビの出張買取をしてほしいです」
しかもすぐに来てほしいとの事。
お客さんの家はお店から40分くらい掛かる遠い場所・・・
うーん、出張買取は嫌だなーと思ったが、60インチの液晶テレビはぜひ買取したい!
すぐに来てほしいと言う事は決まる率も高いので少し迷ったが出張買取にお客さんの家に行く事に決めました。
出発すると普段なら40分位で到着する距離だが、大雪の影響で1時間半もかかってしまった。
経費が掛かりまくって酷い目にあっているので、これはもう絶対に買取するぞと意気込みながらお客さんの家に到着。
お客さんの棲んでいる家に到着するとボロボロのアパートで、正直建物を見た時、大丈夫かと不安になった。
別にどんな家に住んでいてもかまわないんだけど、経験上、住んでいる建物と品物の釣り合いが取れていない時はトラブルが起きる事が多いので・・・少し不安になった。
ピンポーンとチャイムを鳴らすと20代前半の若いお兄ちゃんが出てきました。
部屋に案内されて居間に入ると、テーブルの上にテレビが置いてありました。
そしてもう一台32インチ位のテレビが設置されていてそちらでテレビを見ているようです。
私「テレビどうしたんですか?」と尋ねると
お客さん「買い替えたんで」と
私「60インチから32インチに買い替えたんですか?」
お客さん「はい、ちょっと大きすぎたんで小さいのに変えました」と
なるほど、まーそう言う事もあるよねと、一応話は納得しました。
私は買取をする際には物を見るのは当然ですが、おかしな点が無いかなどお客さんと会話をするようにしています。
嘘をついたり騙そうとするお客さんなんて、極々当たり前に普通にいますので。
当然話がおかしい場合には軽微な場合は減額、絶対嘘だろ的な場合には大きく減額、これは買取してはいけない奴だと思う場合にはありえない位安い金額を言って帰ってもらうか、断るようにしています。
私「それじゃー買取する前にテレビの映りを見たいのでつけてもらっていいですか?」
お客さん「テレビ取り付けちゃったのでちょっと・・・・と」
私「いや、テレビの映りとか故障が無いかなど簡単にでも確認させてもらえないと買取できませんよ」
お客さん「どうしようかなー」
もうこの時点でダメだなこのお客さんと思いました。
私「テレビの映り確認させてもらえないならこのまま帰ります」
私「壊れているかもしれないしこんな状況じゃ買取できませんよ?」
お客さん「すいません、実はテレビに線が出ちゃって・・・」
私「壊れていると言う事?」
お客さん「はい」
私「いやさっき大きすぎるから買い換えたっていったよね?」
私「壊れているテレビなんてどこも買取しないよ」
私「そんなこと初めに行ってもらわないと」
私「出張料は無料だけど、こっちはガソリン代かけて、人件費使って遠くまで来ているんだからお金かかっているんだよ」
私「騙そうとしたのかい?」
お客さん「いえそんなつもりでは」
私「ジャーどういうつもり」
お客さん「・・・・」
その後私がちょっと怒りましたが、謝っていたので怒る気が失せました。
私「やばい業者だってたくさんいるんだからこんな事してたら逆にお金取られて大変な事になるよ?」
私「二度とこんなことしたらダメだよ」
お客さん「はい」
と言う事で、イライラしながら帰る事にしました。
一応知り合いの業者仲間にはこう言う詐欺行為を働こうとしている人がいるからテレビの買取は注意してと連絡を入れておきました。
大雪でやる事が沢山あるのに、往復3時間半無駄にしちゃった日でした。